清昌寺「子宝・安産祈願」
『かさはら子安観音さまの昔話』

子宝・安産を願う
一人の産婆さんの想い

ひと昔まえのお話

かさはら村にとても腕のいい産婆さんがおりました。

村にたった一人の産婆さん。

難産の母親を少しでも救いたいという一心で

出産時にはいつでもどこでも必ず駆けつけ

どんな難産でも最後まで母親を励まし赤子をとり上げました。

かさはら村のたくさんの命の誕生を共にし、ご尽力されました。


村中の子どもたち

そしてその父親、母親

またそのおじいさん、おばあさん

みんなから頼りにされ親しまれていた産婆さん。

そのご生涯を閉じられた
圓室妙通信女の生前のご遺徳を偲び、

明治32年に村中の安全安産を祈願して
「子安観世音菩薩」が造像されました。


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髪の長い柔和な面相の女性像が、両手で幼児をやさしく抱いている姿が彫刻されています。

昔は大洞の墓地(現在の富士区の墓地)にあり、村の知っている者たちだけにひっそりと参詣されてきましたが、墓地整備の際に清昌寺へと移設され、多くの方にお参りされるようになりました。

子宝・安産の
秘かなパワースポット




「子宝・安産」を祈る心と
観音妙智の力

現在は清昌寺の山門横にお祀りされており「子宝・安産」を願う人たちが季節のきれいな明るい色のお花を供え、手を合わせて心からお参りしたところ不思議なことに、

「不妊で悩みあきらめかけていたが、赤ちゃんを授かることができた。」

「初めての出産で不安だったが、助産師さんに上手に産めたね!と褒められた。」

「分娩時間が短く出血も少なく、産後の回復がとても早かった。」

「胎児の成長具合や病気を心配していたが、無事元気に生まれて来てくれた。」

「母乳が出なくて悩んでいたが、お参り後とても良く出るようになった。」

など、「子宝(子授かり)」「安産」「子育て」の秘かな隠れたパワースポットとして戌の日に関わらず多くの方にお参りされるようになりました。

8時~4時頃であればご自由にお参りして頂けます。



一般的な
「安産祈願」の受け方

安産祈願は基本的に地元の神社でご祈祷を受けるのが一般的なようです。

安産祈願のお参りは、妊娠5ヶ月目に入った最初の戌の日に行くのがよいとされています。

ただ、これは「帯祝い」に合わせて安産祈願をすることが多いためで、安産祈願そのものは、いつしなければならないというものではありません。

「戌(いぬ)の日」とは、十二支にでてくる戌のことで12日ごとにめぐってきます。
(戌の日カレンダーの参考はこちら)

犬は極めてお産が軽く一度にたくさんの子どもを産むことから、それにあやかって日本では安産の守り神として愛されてきました。

その戌の日に子宝に恵まれたことに感謝し授かった子どもが無事健康に生まれてこられるように「お腹帯を巻く」ことが縁起が良いとされています。

ですので、祈祷する日にちは「戌の日」にこだわらず、少し早めにお参りいただいても結構です。

御祈祷したお腹帯を「戌の日」の「帯祝い」に初めて巻くことが縁起が良いということです。

妊娠月や戌の日、仏滅や大安ということに神経質になりすぎる必要はありません。安産祈願は「安定期に入った体調の良い日」に行うということが重要です。

当日参拝する際も妊婦さんの体調を第一優先とし、少しでも体調に変化が見られる時は参拝を取りやめる選択をすることも時には必要です。

もちろん妊婦ご本人でなくてもかまいません。安産を願うお気持ちがあればどなたでも妊婦のためにご祈祷して頂けます。


清昌寺の
「子宝・安産祈願」について


清昌寺は「自己究明」を旨とする禅宗寺院ですので常時ご祈祷を行っているわけではございません。
基本的には、個々にご自由に子安観世音菩薩さまにお花を供えて祈願して頂く様式になっております。

ただし、子宝・母子の出産無事を切に願い「ご祈祷」をご希望される方には、特別に祈祷をお受けいたしますので遠慮なさらずお気軽にお申込みください。

特別祈祷は完全プライベートの個別で行います。

小さなお子様連れでも周りに気にすることなく安心してお受けして頂けます。

ご祈祷の仕方がわからない方はお気軽に電話にてご相談ください。


「子安観世音菩薩」

(こやすかんぜおんぼさつ)

子安観世音菩薩とは、子宝に恵まれない方や、出産の不安、子育ての悩みに苦しんでいる親子を救ってくださる観音様です。




清昌寺子安観音は山門南脇に建立されています。

お花を供えたり、いつでもご自由にお参りして頂けます。

毎年1度、観音まつりの時に圓室妙通信女のご遺徳を偲び、子安観音に子どもの成長と妊婦の安全安産を祈願し諷経をいたします。





出産は命懸け


ご存知のようにお産とは決して楽なものではございません。

安産祈願をしたからといって必ず無事に生まれてくるとも限りません。

それほど新たな命ひとつ産み出すということは命懸けで奇跡的なことなのです。

赤ちゃんが無事に生まれるかどうか、元気に育つかどうかは病院の先生にも誰にもわかりません。

できることならば、お腹の中に宿った命が無事健康に生まれてきて欲しいと願うのは当然のことだと思います。

禅宗寺院である清昌寺の安産祈願とは、祈願者と一緒になって母子の無事出産を心から願い、子安観世音菩薩様へ共にお祈りすることでその観音妙智力のご加護を賜り、
心安らかにあるがままを受け入れる「心の準備」をする。ということであります。




「特別安産祈願」の
申し込みについて

清昌寺の「特別安産祈願」をご希望の方は電話にてお申込みください。



◇まずは御祈祷の日時を決めて電話で予約する。(要予約)

■御祈祷受付日時【平日・土日祝日】
 午前 8時~10時
 午後14時~17時まで

近日・前日予約はお受けできない場合がございます。
遅くても1週間前を目安に早めの予約をお願いします。

特別安産祈祷は平日の午後2時以降をおすすめいたします。

平日の午後2時以降は参拝者も少ないので、プライベートなお時間をゆっくりお過ごしいただけます。

土日・祝日の「戌の日」は大変混み合います。
特に午前中は年忌法要が優先となりますので、ご希望の日時に予約できないことがございます。
また、急遽臨時法務等が発生した場合、日時の変更をお願いする場合がございます。
あらかじめご了承ください。

各個人で子安観音さまにお花を供えて祈願される場合は予約は要りません。
どうぞご自由にお参りください。


当日の流れついて

◇御祈祷当日は余裕をもって
10分前には必ずお越しください。

※予約時間に遅れる場合、また妊婦の体調によって急にキャンセルされる場合は必ずご連絡ください。

参拝する際、妊婦は足元には十分に注意してください。

アクセスの確認はこちら

◇ご祈祷は本堂で行います。

ご祈祷は完全個別で行いますので小さなお子様連れでも安心して一緒にお参りすることができます。

お寺に到着したらまず庫裡玄関にてお声がけください。

※基本ご祈祷は本堂で行いますが、真冬・真夏は冷暖房完備の「普門閣1階仏間」にて行います。

本堂

本堂の確認はこちら

 

普門閣

普門閣の確認はこちら

 

◇祈祷申込用紙に記入してください。

「氏名、住所、連絡先、出産予定日」
などをご記入ください。

 

◇当日はお数珠をご持参ください。

服装は自由です。
ただし派手な服装や過度な露出は避けましょう。
※冬の時期は足元が特に冷えます。くれぐれも暖かい服装でお越しください。

◇「妊婦帯」または「マタニティガードル」を持参してください。

ご使用になる「腹帯・腹巻」または「マタニティガードル」をお持ちください。一緒に御祈祷いたします。


◇所要時間は20分程度です



以上で終了となります。


◇きれいな明るい色のお花お持ちいただき「お供え」してください。

祈祷後は、山門南横に建立している子安観音さまへお持ちになったお花を供えてお参りしましょう。




お布施(祈祷料)ついて

◇祈祷料ではなく「お布施」としてお納めください。

「お布施」とは、祈願成就を願うご自身のお気持ちですので金額に一切の決まりはございません。

(各ご家庭の事情によって様々ですのであくまでも目安の参考ですが、今までお納めいただきましたみなさんは、5千円~3万円の間でお包みされています。)

当日財布から直接お金を出すのは望ましくありません。
あらかじめ「白無地の封筒」に包み、表書きに「御布施」と「施主名」を記し準備しておきましょう。

当日、申込用紙に添えてお渡しください。

心配なさらずわからないことがあればご相談ください。

 

◇授与品について

ご祈祷を受けた方には清昌寺オリジナル「ご祈祷安産腹帯」「安産御守」を授与しております。


授与品



出産後の「初宮参り」や「お礼参り」
について





「初宮参り」とは

赤ちゃんが誕生してからおよそ1ヶ月後に、近所の神社で氏神様に初めてお参りすることを、初宮参り(はつみやまいり)、初宮詣(はつみやもうで)、お宮参り(おみやまいり)などと呼びます。

日本では昔からの風習として「初宮参り」は、基本的には自宅近くの神社でその土地を守る神様に今後の健やかな成長を願ってお参りするというのが習わしです。

「お礼参り」もぜひお越しください

清昌寺で安産祈願を受け無事に赤ちゃんがご誕生されましたら、自宅近くの神社へ「初宮参り」された後に、清昌寺子安観音様にも感謝の御礼とご報告を兼ねて「お礼参り」へお越しくだされば幸いです。

お礼参りは、1カ月検診後から生後100日頃を目処に母子の体調の良い時にお越し頂ければ大丈夫です。
けっして無理する必要はございません。真夏の暑い日や真冬の寒い日を避け、気候の良い時期にママと赤ちゃんの健康状態最優先で、都合の良い日に予約してお越しください。

日曜祝日は法要中の場合が多いですが、平日の午後3時過ぎ頃ならゆっくりお参りしていただけます。






お礼参りの際は、のし袋の表書きには「御礼」と書き、下段に「祈願者のお名前」を記して「腹帯」「お守り」と一緒にお持ちください。

「腹帯」「お守り」を記念に残しておきたい方は「へそのう」と一緒に大切に保管して下さい。

もし、赤ちゃんが無事に生まれたことに対してご自身に報恩謝徳のお気持ちがございましたら、お礼参りの際に「新しい晒(さらし)1反」をご奉納いただければ幸いでございます。
のし紙を巻いて「奉納者名(安産祈願者名)」と「赤ちゃんのお名前」を記して庫裡玄関へお持ちいただくか、本堂真前へお納めください。




ご奉納して頂きました「晒(さらし)」は、感謝と共に次の出産の無事を願う妊婦さんへと御利益のバトンを繋げさせて頂きます。
感謝 合掌





子安観音さまに「お礼参り」をすることによって、母子の安全とお子様の健やかなる成長を願い見守り続けてくれることでしょう。






岐阜県東農多治見市にある清昌寺の子安観音様


毎年10月第3日曜日に「観音まつり」を行っておりますので、成長されたお子様を連れてぜひ遊びにいらして下さい。

各種祈祷について

詳しくは清昌寺までお問い合わせください。