水子供養
水子の供養
「水子」とは、胎内に宿った大意なる一つの生命が、自然流産、人工流産、死産など様々な理由によって、この世に出生できなかったお子様のことを言います。
たとえ時が経っていても
『供養してあげたい・・・』
というお気持ちがあるのは誰しもが同じです。
どんなに小さくても今を生きている私たちと同じ尊き命です。
お腹の中の赤ちゃんは貴方だけの子ではありません。
その子の父親、それぞれ両家のご両親、家族みんなの赤ちゃんです。
死産の場合はもちろんのこと、
水子供養とはその赤ちゃんの
「小さなお葬式」
だといえるでしょう。
安らかなる涅槃を祈り、
感謝の気持ちとたくさんの愛情をもって、
心をこめて一緒にご供養いたしましょう。
中には親にも家族にも実の父親にも事実を打ち明けることができず、
供養しないことに不安を感じ独りで苦しんでおられる方もいるかもしれません。
そんな時こそ
ひとりで悩まず
ひとりで抱え込まず
ひとりで心を痛めず
どうか自分を責めないで…
観音様はそんな貴女に優しく寄り添って下さいます。
願わくばご家族のみなさんで話し合い、事実としっかりと向き合うことも大切でしょう。
清昌寺の水子供養
清昌寺では水子の供養を願う方のために、水子供養を随時受け付けております。
「水子観世音菩薩」
(みずこかんぜおんぼさつ)
「水子観世音菩薩」とは、この世に生を受け産まれる前に亡くなってしまった水子の魂と、悲しみの中にいる親を救ってくださる観音様です。
清昌寺水子観音は「白雲の森広場」に建立されています。
赤ちゃんのご遺骨や水子の亡き骸は水子観世音菩薩の脇にある「五輪塔」へ合祀納骨することができます。
供養後は命日にお花を供えたり、いつでもご自由にお参り下さい。
※現在「白雲の森広場」上流にて国土交通省管轄の砂防堰堤工事を行っています。
(令和8年8月まで工事予定)大変ご迷惑をお掛けします。
お参りされる場合は「道路正面の橋」を渡ってお参りしていただけます。
くれぐれも工事車両専用の橋とお間違えの無いようにお気を付けてお参り下さい。
毎年1度「観音まつり」に水子合同法要を行い住職が水子霊位の永代供養をいたします。
水子供養の仕方について
『水子の供養をしたい…』
と思っていても、なかなか行動には移しがたいものです。
水子供養は難しく考えることなく、いつでもどなたでも行うことができます。
すでに手元供養されている方でも、年忌の際に改めて読経供養することもできます。
おひとりでお悩みの方、
もちろん1人での供養でもかまいません。住職が一緒に供養いたします。
水子供養は完全プライベートの個別で行います。
小さなお子様連れでも周りに気にすることなく安心してお参り頂けます。
供養の仕方がわからない方はお気軽に電話にてご相談ください。
水子供養を申し込む
◇まずは法要の日時を決めて
電話で予約する。(要予約)
■法要受付日時【平日・土日祝日】
午前 8時~10時
午後14時~17時まで
〔お問い合わせ電話例〕
『もしもし、〇〇寺さまでしょうか?
水子供養のホームページを見てお電話させていただきました〇〇(名前)と申します。
今回〇〇(簡単に事情を話す)で水子供養をお願いしたいと思っております。
希望の日時としましては、
〇月〇日〇曜日の〇時頃に予約をお願いしたのですが、その日のご予定は空いておりますでしょうか?』
などお気軽にお電話ください。
遅くても1週間前を目安に早めのご予約をお願いします。
(近日予約はお受けできない場合がございます)
水子供養は参拝者の少ない平日をおすすめいたします。
土日・祝日は年忌法要が優先となりますのでご希望の日時に予約できないことがございます。
ご了承ください。
法要当日の流れ
◇法要当日は10分前に
お寺へお越しください。
法要は本堂脇の「普門閣仏間」にて行います。
供養は完全個別で行いますので、小さなお子様連れでも安心して一緒にお参りすることができます。
お寺に到着したら普門閣へ直接お入りください。
わからない場合は庫裡玄関にてお声がけください。
※もし遅れる場合は必ずご連絡ください。
普門閣
◇申込用紙に記入し、
事情をお話しください。
まず供養の前に申込用紙に
「住所・氏名・連絡先・赤ちゃんのご命日」をご記入ください。
もし赤ちゃんにお名前がございましたら備考欄にご記入ください。
簡単に事情を伺いますので可能な範囲でお話ください。
家族や友達には言えないご自身の事情など、真実を打ち明けることも供養の中では大切な事です。
その事実と向き合い、自身が受け入れることで初めて本当の意味で心からの供養に繋がります。
お悩み事やご相談があればお話を伺います。
◇「お供え物」(お菓子・ジュース・おもちゃ・花束など)
をお持ちください。
綺麗な花束やたくさんのお供え物をすることで、より愛情のこもった供養になるでしょう。
お持ちになられた「お供え物」は申込用紙と一緒にお渡しください。
◇エコー写真・御守・母子手帳
など処分をお考えの方は一緒に
お持ちください。
お参りされる方の中には「赤ちゃんへのお手紙」や「手作りの人形」「家族の写真」「妊娠検査薬」昔に供養された際の「御札」や安産祈願の「御守」などお持ちになられる方もおられます。
※お納めいただいたものは全てお焚き上げして供養いたします。
※エコー写真や母子手帳は、我が子がこの世に存在した唯一の証です。大切な思い出として手元に残して「手元供養」をしたいと考えている方は法要後にお返しいたしますので、その旨をお伝えください。
◇【法要の内容】
読経してご焼香をして
心からお参りしましょう。
「輪袈裟」「聖典」をお配りしますので和尚と一緒に読誦します。
貴女自身が声に出して読経することが何よりの供養になります。
回向後、ご焼香をしてお参りしてください。
※当日はお数珠を忘れずにご持参ください。
服装は自由です。
ただし派手な服装は避けましょう。
◇所要時間は30分程度です。
以上で法要は終了となります。
法要が終わったら
◇普門閣での法要が終わりましたら「白雲の森広場」に建立している水子観音さまへご自由にお参り下さい。
「白雲の森広場」の確認はこちら
※現在「白雲の森広場」上流にて国土交通省管轄の砂防堰堤工事を行っています。
(令和8年8月まで工事予定)大変ご迷惑をお掛けします。
お参りされる場合は「道路正面の橋」を渡ってお参りしていただけます。
くれぐれも工事車両専用の橋とお間違えの無いようにお気を付けてお参り下さい。
※供養の証として「風車」を奉納することができます。
ひとり1つ「風車」をお持ちになって水子観音様へお参りし奉納してください。
死産・赤ちゃんのご遺骨
がある場合
納骨をお考えの方
清昌寺では赤ちゃんのご遺骨、亡き骸などを水子観世音菩薩脇の「五輪塔」へ合祀納骨供養することができます。
赤ちゃんの亡き骸がある方、
すでに手元供養されている方、
「合祀納骨供養」を希望する際は、電話で申し込み時に必ずお伝えください。
※当日は死胎埋火葬許可書を忘れずにお持ちください。
◇赤ちゃん命日・性別・お名前を事前にお知らせ下さい。
ご希望の方には「法名」をお授けすることもできます。
ご相談ください。
法要は水子供養同様に行います。
◇法要後、「水子観世音菩薩」脇の「五輪塔」へ移動し納骨を行います。
※当日は死胎埋火葬許可書を忘れずにお持ちください。
※合祀ですので一度納骨したら取り出すことはできません。
合祀納骨供養者へ追善供養のご案内
清昌寺水子観音塔へ合祀された方には、郵送にて年忌法要や追善供養のご案内をいたします。
(もし案内不要の方はその旨をお伝えください)
※供養の証として「のぼり旗」の奉納をお願いしております。
どうぞご協力ください。
やっぱり遺骨を手元に置いておきたい
納骨しようと思ってきたが当日やっぱり手元に置いておきたくなった場合、遺骨を手元に置いておく「手元供養」を考えている方は、お持ち帰りいただけますので安心してください。
納骨の時期は焦る必要はございません。
心配なさらずご相談ください。
お布施(供養料)について
供養料は料金ではありません。
施しの心「御布施(おふせ)」です。
「お布施」は、愛する我が子の供養を願うあなた自身のお気持ちですので、金額に一切の決まりはございません。
色々悩むことよりも、供養してあげたいと願う清浄なる心が何よりも大切です。
(施主者の事情や供養の内容によって様々ですのであくまでも目安の参考ですが、今までお納めいただきましたみなさんは、通常供養の場合は5千円~3万円、納骨供養の場合は1万円以上~5万円の間でお包みされております。)
※当日財布から直接お金を出すのは望ましくありません。
あらかじめ「白無地の封筒」に包み、表書きに「御布施」と「施主名」を記し準備しておきましょう。
当日、申込用紙に添えてお渡しください。
無理をせず心配なさらずわからないことがあればご相談ください。
供養の証(授与品)について
水子供養された方には「御札」と、いつも身に着けることができる「御守り腕輪念珠」を授与いたします。
授与品
供養後の案内について
水子供養の場合、供養後は基本的にお寺からご案内などは一切いたしません。
もし、我が子のご命日の追善供養の案内や、年忌案内・寺報やイベントなどお知らせが受け取りたい方は、申込用紙の「追善供養のご案内」の「要」に〇を付けてください。
郵送にてご案内いたします。
赤ちゃんの命日などにお参りされたい方は、白雲の森広場に建立されている「清昌寺水子観音」へお花、風車などのおもちゃを供えたり、いつでもご自由にお参り下さい。
※追善供養の証として「のぼり旗」や「風車」をいつでも自由に奉納することができますのでお声がけください。
※お菓子や食べ物・飲み物の御供は、猪や鹿、猿などの動物が森からおりて来る原因になる恐れが有るため、ご遠慮ください。
水子合同追善供養について
年に1度「観音まつり」の時に水子合同追善供養を行っております。
「観音まつり」の案内をご希望の方は、申込用紙の「追善供養のご案内」の「要」に〇を付けてください。
本堂での法要後、水子観音の前にて諷経いたします。
参拝者は和尚と一緒に手を合わせご焼香してお参りします。
1人で抱え込まず、お悩み事などありましたらご相談ください。
どんなことでもかまいません。まずはお気軽にお問い合わせください。
赤ちゃんの命と向き合うことが大切
中絶を考える前に
現在日本では「母体保護法」により人工妊娠中絶が認められています。
母親の命が最優先であり母体の健康上の理由、経済的な理由、暴行行為による場合など様々な理由により致し方なく人工妊娠中絶を迫られることもあります。
近年では出生前診断で様々な異常を発見することが可能となり、仮に異常と診断された場合、異常の可能性があることで悩んだ結果、致し方なく堕胎(中絶)を選択する夫婦も増えてきています。
しかし、アウス(人工妊娠中絶)を行った女性は「中絶後遺症候群」になる場合が少なくありません。
特に安易な考えで妊娠し中絶をしてしまった場合、その後の罪悪感から精神的に病んでしまい立ち直るのが困難な方がいます。
逆に何度も中絶を繰り返してしまう人もいます。
その原因は、どちらも自分たちの赤ちゃんという「たったひとつの命」にしっかりと向き合わないまま中絶を行ってしまった方々によく見られます。
お腹の中の赤ちゃんは決して貴女だけの子ではありません。
その子の父親と、それぞれ両家のご両親、家族みんなの赤ちゃんです。
なによりその小さな命は、その赤ちゃんの命です。
まずはその事実としっかりと向き合い、受け入れることが大切です。
中絶することを迷っている方は、いま一度「たったひとつしかない大切な我が子の命」であることを自覚し、ご家族みんなでしっかりとお話合いください。
今のあなたがいるのは、母があなたを産んでくれたから。
どんなに小さな命であったとしても、お腹の中の赤ちゃんは精一杯生きようと頑張っています。
自分たちで納得して選んだ結果、それが辛く悲しい供養になったとしても、その子のことを忘れず幸せを願って共に歩んでいくことが「親としての最大限の愛情」なのではないでしょうか。
1人で抱え込まず、お悩み事などありましたらご相談ください。
どんなことでもかまいません。まずはお気軽にお問い合わせください。
岐阜県東農多治見市にある清昌寺の水子観音様