成道会(じょうどうえ)

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成道会とは、仏教の創立記念日とも申すべき日、お釈迦さまがお悟りを開かれた12月8日に行われる法要です。

お釈迦様は仏伝によれば29歳でご出家ののち6年間の苦しい修行をされました。
その後ブッダガヤの菩提樹の下で7日間の坐禅をされ、12月8日の暁、東天に輝く明星を見て、宇宙、人生の本質的真理を徹見し「山川草木悉皆成仏」(自分自身が仏となった時、天地も山も川も草も木もすべてが仏である)と言われ「仏陀」(覚者)となられたと記されています。

このお釈迦様の最後の坐禅のご修行にちなんで、現在でも臨済宗の修行の道場では、12月1日から8日の朝までの期間を「臘八大接心(ろうはつおおせっしん)」(臘月は12月、臘八すなわち12月8日の意)といって、不眠不休の厳しい修行を行い、釈尊への報恩、臨済宗僧侶としての自覚をたしかめるのです。

 8日の朝、お寺では本堂に「出山仏」の掛け軸(ご修行を成就されて坐を立たれたお釈迦様のお姿を描いたもの)を掲げてご法要を営みます。

お寺で大切な仏教行事「二祖三佛忌」のひとつです。