清昌寺は 禅宗 臨済宗 妙心寺派 のお寺です

禅宗

禅宗は、今から約2.500年前にインドに生まれた仏陀釈尊(お釈迦様)が、ブッダガヤの菩提樹の下で悟りを開かれた因縁を尊び、その教えが師から正しく受けつがれて、釈尊から28代目に菩提達磨大師により、初めてインドから中国に伝えられました。

s1-1[1]達磨大師の史的事実については不明な点が多く、いつどこで生まれ、どこで亡くなったかは明らかになっていません。およそ5世紀前後にペルシャまたは、南天竺(南インド)の国の王子として生まれ、西暦528年に亡くなったとされています。中国に渡った達磨大師は、嵩山少林寺に入って面壁9年といわれる様に壁に向かって坐禅をしました。これによって現在も手足のないダルマさんとして多くの人から、知られている様であります。
中国に伝えられた禅宗は達磨大師を初祖として代々伝えられ、9世紀頃には多くの宗派が出来ました。

現在日本に伝えられている宗派は、我が臨済宗と江戸時代に伝えられた臨済宗の一派、黄檗宗、それに道元禅師が伝えられた曹洞宗三宗派があります。

臨済宗妙心寺派

臨済宗は、臨済義玄禅師を宗祖とし、全国に14派の本山があります。
多治見の虎渓山永保寺が属している南禅寺派を始め、京都には、大徳寺派、天竜寺派、相国寺派、東福寺派、建仁寺派と我が妙心寺派、鎌倉に、建長寺派、円覚寺派、地方では、滋賀県の永源寺派、静岡県引佐の方広寺派、富山県の国泰寺派、山梨県塩山の向嶽寺派、広島県の仏通寺派の14派が現在臨済宗の本山としてあります。その中でもっとも大きな派は妙心寺派で寺院数約3.400ケ寺あります。

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大本山妙心寺

大本山妙心寺は、京都市右京区花園にあって、京都の西北方、いわゆる洛西に位置し、北は衣笠山、西に双ガ岡、東南に京の街々が開け、遠く宇治、淀のあたりまで見わたす景勝の地を占めています。境内は翠松蒼々たる大淨域をなし、大伽藍の甍が高くそびえ、静寂の気が、おのずから参拝者の心を洗い清めてくれます。この聖地こそ、わが大本山妙心寺であります。

開基である人皇第95代花園天皇は、四季折々の花に恵まれたこの花園の地をいたく愛されて、離宮を営まれていたが、夙に、仏教、特に禅門に深く帰依せられ、大徳寺の開山大燈台国師の法嗣であった、わが開山である関山慧玄禅師(無相大師)を美濃の伊深(岐阜県美濃加茂市伊深町・正眼時)からお召しになり、離宮を改めて禅寺を開創されました。これが正法山妙心寺の起りです。

花園天皇は玉鳳禅宮にいまして、関山国師に禅要を問われました。
関山慧玄国師、すなわち妙心寺開山無相大師は簡素溌剌(はつらつ)たる禅風をもって、ここに法幢をかかげ、天下禅苑の冠と称せられるに到ったが、延文5年(1360)法嗣授翁宗弼禅師に後事を託して(御遺誡)入定されました。一説に二世授翁宗弼禅師は南朝の忠臣、藤原藤房卿の後身などともいわれます。第三世無因宗因禅師、第四世日峰宗舜禅師、第五世義天玄承禅師、第六世雪江宗深禅師と相承したが、雪江の門下に、景川悟渓特芳東陽の四傑があり、それぞれ、龍泉東海霊雲聖沢四派を生じ、門葉とみに栄え、その後も逸材、傑僧が輩出して、時に変遷はあったとしても、関山禅の宗風は全国に広がり、大本山妙心寺もいよいよ伽藍整備、六百余年綿々として今日に至っています。正しく禅の総府ともいえるでしょう。
無相大師の法孫にして、朝廷より国師号を拝受したもの十一位、禅師号を賜ったもの260余、末寺全国に約3.400カ寺、僧侶約6000人、教育機関としては花園大学、花園高校を経営し、専門道場(僧堂)は20道場を数えます。臨済宗第一の教団であります。

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本山の諸堂伽藍は完備し禅宗寺院としては全国随一であり、主要建物を中心に四十余の子院塔頭が、これを囲繞し、実に偉観であり荘厳です。境内地総坪数は13万6千坪といわれ、その全域が国から史蹟指定されており、中でも玉鳳院庭園、小方丈前庭のごとく特別史蹟名勝に指定された庭園、大燈国師筆の「関山」号(大阪万博の日本館の入口正面にこの墨跡の大字が展示されたことは真に印象的であった)、黄鐘調の鐘、退蔵院所蔵の如拙筆の「瓢鮎図」などの国宝、堂内の天井に狩野探幽筆「雲龍図」が描かれている法堂や、仏殿等ほとんどすべての建造物が重要文化財であり、その他、歴代宸翰、古文書、障壁画、その他の絵画等にも重要文化財、重要美術品等が多く、正に文化財の一大宝庫でもあります。

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年に一度4月頃、岐阜東教区第7部合同で、本山である京都の妙心寺へ参拝に行きます。
まだ1度も大本山妙心寺へ行かれたことのない方は、この機会にぜひご参加ください。

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宗旨および教義

お釈迦様の正法を相承がれた、初祖達磨大師宗祖臨済禅師、さらに開山無相大師に及ぶ一流の禅を宗旨とし、自心仏であることを固く信じて、坐禅にはげみ、本当の自分にめざめ、どんな苦難にもくじけず、常に脚本(あしもと)をみつめて、暮らしを正し、生かされている自分を感謝しつつ、世のため人のためにつくし、開山無相大師の「請うその本(もと)を務めよ」、花園法皇の「報恩謝徳」のみ旨を体して実践するものであります。
檀信徒は和やかに力を合わせ、社会を「心の花園」にと念じて正法をひろめるようにつとめます。
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生活信条と信心のことば

生活信条

・一日一度は静かにすわって、身体と呼吸と心を調えましょう。

・人間の尊さにめざめ、自分の生活も他人の生活も大切にしましょう。

・生かされている自分を感謝に、報恩の行を積みましょう。


信心のことば

・わが身をこのまま空なりと観じて、静かにすわりましょう。

・衆生は本来仏なりと信じて、拝んでいきましょう。

・社会を心の花園と念じて、なごやかに生きましょう。